Saturday 11 June 2022

全国レガシーギフト協会「第14回遺贈寄付サロン」に登壇します

遺言書(ゆいごんしょ)による寄付を,遺贈(いぞう)と言います.

この遺贈について普及啓発を行っている全国レガシーギフト協会の「遺贈寄付サロン」という場に登壇することになりましたので,お知らせいたします.

演題:iPS財団のファンドレイジング~効果的な寄付募集、スムーズな遺贈寄付の受け入れのために~

講師:iPS財団 社会連携室の山本・渡邉が登壇します.

日時:2022年6月17日(金)※申し込み締切:6/16の12時だそうです.

場所:zoomでのオンライン開催

参加費・詳細:下記ページをご覧ください.

https://izoukifusalon14.peatix.com/view?fbclid=IwAR0a6tnt8rUS3_h8QQplOBLUc4tExdDPFkr-e7eJKm8HXxfFkdtMEo_zF4A


当日,私の方からは寄付募集・遺贈仲介に役立つ論文の解説も行います.

そのうちの1つは,下記論文を予定しています.

Cui, J., Pan, Q., Qian, Q., He, M., & Sun, Q. (2013). A multi-agent dynamic model based on different kinds of bequests. Physica A: Statistical Mechanics and Its Applications, 392(6), 1393–1397. https://doi.org/10.1016/j.physa.2012.11.021

「相続人1人への相続」と「全額をNPOへ遺贈」という2つの選択肢を用意し,前者を取る遺贈者の割合を変化させていくというシミュレーションによる研究です.

遺贈が社会に与える影響,特にその平等さに与えるインパクトを理解するのに有益だと考えます.相続人1人への相続が,社会における財産の格差を助長していくことがわかります.

統計力学という聞きなれない分野の雑誌に載っていた論文ですが,こういうシミュレーションに基づく研究もたいへん有益だなと思った次第です.


では,皆様にお会いできるのを楽しみにしております.


博士課程最終年度、指導教官や査読者の先生に揉まれながら過ごしています。


『日本の寄付を科学する 利他のアカデミア入門』の執筆に参加しました

坂本治也先生編著『日本の寄付を科学する 利他のアカデミア入門』のうち、2つの章を執筆しました。 2023年12月8日が出版予定日です。11月27日現在、下記のとおりAmazonから現在予約できる状態になっています。 私は、 第10章 分野によって寄付行動に違いがあるのはなぜか? ...