非営利組織における、ファンドレイジング(寄付募集)の研究をしております渡邉文隆と申します。
このたび、日本パブリックリレーションズ学会の研究会のひとつとして、ファンドレイジング・アクションリサーチ研究会というものを開催します。
これは、ファンドレイジング活動の改善と、論文執筆によるファンドレイジング研究への貢献という2つの成果を目指して行うものです。
今回は初回であり、オリエンテーションとして、
・アクションリサーチとはなにか
・ファンドレイジングにおけるシステム思考について
・本プロジェクトにおける生成AIの活用方法
・考えたことおよび活動したことの記録方法
・本格的に参加する場合のタイムスケジュール
・参加にあたっての同意事項や守秘義務に関する説明
などを行う予定です。
お申込みは、下記のフォームから1月9日までにお願いいたします。
なぜこの研究会をスタートするのか
本研究は、academistの月額支援型クラウドファンディングである『「研究への寄付募集」の研究で、日本の大学の10年後を変える』というプロジェクトの一環として実施されます。
https://academist-cf.com/fanclubs/274/progresses?lang=ja
日本の大学を中長期的に変えるためには実務と理論を往復しながらファンドレイジングに携わる人がもっと多く必要だと考えており、そのための取り組みのひとつが本研究会です。
なお、第一期のアクションリサーチの結果は、昨年11月に米国で開かれた国際学会であるARNOVAにてOrganizing Fundraising for Research in Japan: Challenges and Solutions through the Theory of Constraintsというタイトルで発表しました。
今回は、その第一期のアクションリサーチの結果を踏まえた第二期アクションリサーチに向けた準備プロジェクトでもあります。
なぜ生成AIを活用するのか
一義的には、生成AIがファンドレイジングに関するアクションを行ううえで役立つ、という推測を(第一期の結果を踏まえて)しているからです。
第一期のアクションリサーチではできなかった支援を提供するために、生成AIを活用します。
また、生成AIの時代になって、研究者の役割は変化してきていると感じています。
純粋に理論的な研究や、文献レビューといった仕事は、かなりの部分がAIによってなされるようになっていくと思われます。
一方で、現実をシステムとして捉え、その変革を目指す人たちとともにAIを駆使しながら伴走することは、必要とされるインプットとアウトプットが複雑かつ多様であり、現在のところ人間の研究者にしかできない仕事であると考えています。
上記の二点を考慮して、今回のアクションリサーチは生成AIを活用したものにすると決定しました。
研究会が成功した時に何が起きるか
この研究会がうまく成功すると、これまでとは異なったパターンでのファンドレイジングの成功が生まれていく可能性があります。
また、それらは透明性の高い形で言語化されて論文になり、今後の寄付募集の科学にとっての貴重な文献として活用されることが期待されます。
しかし、最も重要なのは、自分やチームでの実践を客観視して、理論に基づいた打ち手を生成AIも使って考え実行し、それを記録して発信していける人が育つということです。
そのような人々は日本の大学にファンドレイザーや教員・研究者として求められる人材像と重なるであろうと思われ、中長期的に日本の大学を変える力になると考えています。
本プロジェクトに必要なリソース
本プロジェクトでは、第一期と異なり、参加者同士が交流して刺激を与えあうことを想定しています。一度は全員が対面で会えることが理想であり、そのためには交通費や会場費などが必要です。
もしもそのようなリソースを提供くださる場合には、academistのウェブサイトからご支援をお願い申し上げます。
https://academist-cf.com/fanclubs/274/progresses?lang=ja