Sunday, 9 February 2020

大学におけるファンドレイジング:マレーシアとオーストラリアの視点からの論文

日本の大学経営、大学基金ファンドレイジングにとって参考になる論文があったので、これは紹介しなければと思いブログを更新しております。

4年前の論文ですが、マレーシアとオーストラリアの大学におけるファンドレイジングについての論文です。


Philanthropic Fundraising of Higher Education Institutions: A Review of the Malaysian and Australian Perspectives

https://www.semanticscholar.org/paper/Philanthropic-Fundraising-of-Higher-Education-A-of-Rohayati-Najdi/d1d4b2605e5943cd598fe0ddc092b054573e8b55


日本も、大学が公的な資金の不足からどんどんファンドレイジングに参入しているように見えますが、マレーシアやオーストラリアでも同様の資金不足に直面しているというのは驚きでした。

・組織的なファンドレイジングの成功に影響を与える要因

・マレーシアとオーストラリアの大学のフィランソロピーにおける相違点と類似点

・寄付者による寄付を阻害する要因

・寄付者の内的、外的な動機要因

などがまとまっている、レビュー論文です。

参考論文数は135。この量の論文をレビューする著者の先生方に、大変感謝です。

ちなみに、寄付全般についてのレビュー論文などがまとまった参考図書は下記にまとめています。こちらもご参照ください。

https://watanabefumitaka.blogspot.com/p/blog-page_12.html


日本の大学ファンドレイジング

日本においても、大学ファンドレイジングはどんどん重要度が増していることを肌で感じています。

日本ファンドレイジング協会には大学チャプターがあり、下記ページやFacebook,勉強会などで情報発信しています。

https://jfraac.jimdofree.com/

私もメンバーに加えて頂いています。

大学所属でなくても、教育や研究へのファンドレイジングに興味がある方なら誰でも参加無料ですので、よければぜひ。

https://jfraac.jimdofree.com/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E5%8B%9F%E9%9B%86/