Friday, 31 December 2021

2021年のお礼

今年もたくさんの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。

職場、兼業先、取引先、共同研究者や研究協力者の方々、指導教員の先生、学会でフィードバックを下さった方々、寄付者の方々、友人、家族、素晴らしい本や論文や研究ツールを残してくれた先人、研究を支えてくれる事務の方々、前職の頃からの上司、先輩方など、一年を振りかえると、いろいろな人から助けてもらい、刺激をもらい、心が折れそうなときにも立ち直れたと思います。

個人の生活は本当に大変なことだらけだったのですが、研究成果を使う実務者、実務を観察する研究者としては、今年も幸いにして実り多い一年でした。

読むこと、書くこと、データを集めることの楽しさを実感しました。

何より、自分が読んだことのない新しい言説が、自分の執筆活動によって産み出されることに新鮮な興奮を覚えます。

後から読み返すとひどい文章なのですが、それでも、自分が一番知りたいことをいろいろ調べながら自分の手で解き明かしていけるというのは、何物にも代えがたい体験です。

いま、博士論文を書いていますが、誰よりも自分がそれを読みたいと強く感じており、それが執筆の強い動機になっています。

来年は博士論文を完成させたいと思います。

その論文を通じて、寄付市場、寄付文化、そしてファンドレイジングという行動をマーケティング研究の観点から理解することを目指します。

論文を通じて得たものを多くの人々と共有し、より良い実務、寄付者の幸せ、健全な寄付市場の発展に寄与できたらと思っています。

来年はファンドレイジング日本に二コマ登壇させていただく機会を得ましたので、実務者として、また研究者として学んできたことを少しでもシェアしようと思います。


人は誰でも(本当にどんな人でも)有限な人生を歩んでおり、自分に不足しているものを嘆くのは時間の無駄だと感じるようになりました。

未来のために、自分の心の向かう方向に向けて、おもしろいことを仕込んでいきたいものです。

それでは皆様、よいお年を。

写真は、年末にアートのファンドレイジングについて少しだけ関わった時の建物の写真です。「わかりにくい価値」を大事にするファンドレイザーでありたいと思います。