Saturday, 1 August 2020

日本の大学・研究機関のファンドレイジング(寄付募集)の参考資料リスト

大学の寄付募集にとって参考となる資料で、無料でインターネット上に公開されているものを備忘録として掲載していこうと思います。
随時更新していきます。

断片的なファイルがPDF形式で見つかり、全てのファイルが載っているページを苦労して見つけましたので、同じ苦労を他の方がされないように・・・と思います。

「大学の資金調達・運用に関わる学内ルール・学内体制等の在り方に関する調査研究」

米国の大学におけるファンドレイジングの状況がかなり詳細に描かれていて、参考になります。

「大学における専門的職員の活用の実態把握に関する調査研究」

日本の国立大学では、寄付に関する専門的職員の配置は大学全体の20%程度であることがわかりました。

「我が国の大学における寄附金獲得に向けた課題に係る調査研究」

日本の大学・米国や英国の大学の経営陣にインタビューし、大学ファンドレイジングに必要な体制についてかなり踏み込んで調査しています。
大学のファンドレイジングのための組織づくりをする上では、必須の資料です。




「今後の国立研究開発法人に求められる資金調達活動に関する調査」

国立研究開発法人の(寄付募集を主とした)資金調達のために、国内外の大学・研究機関についてかなりの量の調査をした資料です。私も少し調査に協力したのですが、私が口頭でお伝えしたことをベースにした資料が作成されており、厳密さに欠ける部分があるかもしれません。ただ、それを差し引いても、非常に価値のある資料になっていると思います。関係者の皆様、本当におつかれさまでした。

「⼤学・研究開発法⼈等の外部資⾦・寄付⾦獲得の⾒える化 外部資⾦・寄付⾦の獲得状況の分析」

内閣府 科学技術・イノベーション担当による、比較的新しいデータです。各大学の経営状況が、主に外部資金の観点から可視化されています。

福井先生の下記テキストも、大学ファンドレイジングを考えるにあたって貴重な文書です。

高等教育と科学研究を支える寄付

「国立研究開発法人による資金調達活動活性化のための人材育成手法開発に関する調査」

有識者委員として議論に参加させていただいた調査の報告書です。2021年3月31日の日付になっています。
国立研究開発法人に特化して、どのようにファンドレイジング活動を活性化させるべきか、という観点からまとめられています。日本ファンドレイジング協会さんが担当されただけあって、たいへん実践的な内容です。

東大-野村 大学経営ディスカッションペーパー

寄付者の声なども含めて調査されており、貴重な資料です。

高等教育財政の寄付についての米国動向調査と日本へのインプリケーション

福井文威先生によるレポート。大学寄付といえば卒業生から、寄付は使途が自由になる、等の通説について冷静な視点を提供してくださっています。(残念ながら2024年2月11日現在本文はリンク切れとなっています)

日本ファンドレイジング協会 大学チャプターによる調査


高等教育機関(大学)における新型コロナウイルス感染症に関する寄付募集の状況

COVID-19の影響下で、文部科学省の関係機関リンク集のうち、「高等教育機関」に掲載されている「国立大学法人」「公立大学」「私立大学」合計790大学の寄付募集状況を調査したもの。歴史的価値のある資料となると思います。


研究へのクラウドファンディングに関する論文

日本における研究への寄付募集に関する論文は少ないですが、クラウドファンディングについては下記の論文があります。

網中 裕一, 吉岡(小林) 徹, 日本におけるクラウドファンディングを通じた科学研究支援の動機, 研究 技術 計画, 2020, 35 巻, 1 号, p. 77-95, 公開日 2020/05/13, Online ISSN 2432-7123, Print ISSN 0914-7020, https://doi.org/10.20801/jsrpim.35.1_77


大学・国研の外部化法人制度(仮称)について


オープンイノベーションや共同研究機能の強化のために大学や国立研究開発法人の一部を外部化する動きが進められています。
そのような法人が持ちうる機能のひとつとして、基金(エンダウメント)が挙げられています。

大学・国研の外部化法人制度(仮称)について
内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付参事官(法制度改革担当)
説明資料

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